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クラフト工芸体験とは?子供も一緒に楽しめる!

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更新日:2022/01/01
Higaeri 編集部

長い歴史のある日本の伝統工芸に魅力を感じたことがある人は、「自分でもつくってみたい」と考えたことはありませんか?全国各地には、陶芸・染物・ガラス工芸などの伝統と魅力に肌で触れられる、さまざまな種類の体験教室が実施されています。


本記事では、クラフト・工芸の種類や、実際に体験できる方法などをわかりやすく紹介していきます。

クラフト・工芸という言葉について

観光地などで「クラフト」「工芸」という言葉をよく目にしますが、どちらも「技能や技術を駆使して、美術的な生産品を作る」という意味があります。 本来、職人の手によってつくられる工芸品の数々は、体験教室やワークショップを通じて一般人でも作成可能です!

自分だけのオリジナル工芸品は、旅の良い思い出として残すことができ、大切な人への贈り物としても選ばれています。


工芸品と民芸品はどう違う?
民芸品とは、民衆的工芸品の略称であり、民衆の暮らしの中でつくられた手作りの日用品や製品を指します。

結論、工芸品と民芸品には大きな違いはありません!ただし、工芸品に関しては「伝統」と頭に付けられることがあります。

伝統工芸品は、民芸品よりも格上のものとして扱われており、古くから伝わる技法や原料を用いて作成された工芸品です。厳密には、経済産業大臣が定めた200種類程度が伝統工芸品とされています。 伝統工芸品の中には、非常に価値が高いものや博物館に飾られるような希少品もあり、コレクションとしても人気です。

さまざまな工芸の種類を知ろう

工芸は、使われている素材や加工の仕方によってさまざまな種類が存在します。 たとえば、自宅の部屋の中でも、家具やインテリアなど工芸によって生まれた物がたくさんあるはずです。 代表的な工芸とその特徴をまとめましたので簡単に紹介していきます!


暮らしに馴染みのある「木工」
木材を加工して作る工芸品を「木工品」と呼びます。

木工は、木を削って形作る彫物や、薄め木材を曲げて作る曲物、くり抜いて作る刳物など、加工の種類が豊富なのが特徴です。

木工品は、家具・食器・文具など、生活の至る場所に使われおり、人の暮らしには欠かせない工芸となっています。


長い歴史のある「漆」
ウルシの木の幹から採れる樹液である、「生漆」を使って精製したものを「漆器」と呼びます。 漆器を作る「漆」は縄文時代から伝わっており、堅牢性・耐久性・加工のしやすさがすべて備わっているのが特徴です! 時代を代表する建造物や仏像をはじめ、現在は越前漆器や津軽塗、会津塗などのお椀や箸が「漆」でつくられいます。


神秘的な美しさに仕上がる「ガラス工芸」
体験教室の中でも人気が高い「ガラス工芸」は、高温に熱したガラスに息を吹き込みながら精製する、昔ながらの工芸です。 ガラス製法自体は3,500年以上も前から誕生しており、日本では江戸時代に入ってからガラス工芸が誕生しました。

手作りで一つずつつくるので、同じ商品でも微妙に味わいが異なるのがガラス工芸の魅力です。 日本のガラス工芸では、江戸切子や天満切子、肥前びーどろなどのグラスが有名であり、お土産としても人気があります。


美しい模様が描かれた「染物」
白い生地を織り、さまざまな染料を用いて模様を描く工芸が「染物」です。 「染物」にはさまざまな技法があります。たとえば、蝋で防染したあとに染め上げる「臈纈染め」や、糸や板を使いながら防染して白い部分を残す「絞り」など、時代の変化とともに新たな技法が誕生したのです。

染物の代表には、京友禅・京小紋や、東京手描友禅、有松・鳴海絞などがあり、芸術作品のようなデザインと色合いはたくさんの日本人に愛されています。


こだわりと味のある造形物が生まれる「陶芸」
「陶芸」は、手を使って粘土で形を整えて、高温に熱した窯で焼いて造形物をつくる工芸です。

日本では、縄文時代につくられていた土器が陶芸の誕生の由来とされています。現在の陶芸作品は、原料や焼き方、うわぐすりの使い方で「土器」「せっ器」「陶器」「磁器」という4種類に分類されています。

陶器や磁器の総称は陶磁器と呼ばれており、佐賀県の伊万里・有田焼や、岐阜県の美濃焼、愛知県の瀬戸焼などが代表的です。 陶芸の体験教室の中でも人気が高く、世界に一つだけのオリジナル作品は旅の良い思い出となるでしょう。


人類最古のリサイクル品である「皮革」
「皮革」とは、動物の皮を加工して「革」をつくり、衣類・財布・バッグ・家具・楽器などに活用する工芸です。

ほどよい肌触りと弾性、高い耐久性を備えた皮革は、きちんとメンテナンスすることで何十年も使用できる魅力があります。耐久性の高いランドセルは、日本独自の革製品であり、その歴史は明治時代まで遡ります。 使用される動物の皮も、「牛」「豚」「羊」「ヤギ」「鹿」「馬」など、種類がとても豊富です。皮の種類ごとにそれぞれ違った個性があり、経年経過で一点物になるのも皮革ならではの魅力です。

クラフト・工芸を初体験をしてみよう!

工芸品は、購入して自宅に飾ったり使用したりするだけでなく、実際にクラフト体験してオリジナル作品をつくる楽しみもあります。

全国各地の有名な伝統工芸を体験したい場合、お店(工房)や施設で行われる体験教室やワークショップなどに参加してみましょう! 具体的に、人気のあるクラフト・工芸体験でどんなことができるのかをいくつか紹介していきます。


どうやって申し込めばいい?
クラフト・工芸体験は、主にお店(工房)やその他施設で行われており、以下のような方法で申込可能です。

  • 旅行会社、または代理店のWebサイトで予約する
  • お店のWebサイトから予約する
  • お店を直接訪れて申込する
当日、飛び込みでの体験は予約が取れない可能性がありますので、基本的にはWebサイト経由で予約しましょう。 旅行会社や代理店の体験ツアーならガイドも付いておりスムーズに体験できるのでオススメです!


陶芸体験で陶器を作ってみよう!
ろくろと土を使って陶器を焼き上げる陶芸は、所要時間1時間〜1時間半くらいの人気の工芸です。 陶芸体験教室やツアーを予約したあとは、以下のような流れで進行します。

  1. お店(工房)で職人から説明を受ける
  2. 職人からデモンストレーションを受ける
  3. 焼きたい陶器や形を決める
  4. 土で土台をつくって電動ろくろにセットする
  5. 電動ろくろを回しながら土の形を整える
  6. 高温の窯でしっかりと焼き上げる
  7. デザインと使用する色を紙に書いて決める
  8. 後日、完成した陶器を受け取る
お店によって工程は多少異なりますが、陶器の形作りからデザインまで、充実した工芸体験を楽しめます!エプロンをして体験することになりますが、当日は動きやすく、汚れてもいい服装にすることをオススメします。

焼き上げるのに時間がかかるので、完成した作品は後日郵送してもらうか、お店に直接取りに行くことになると覚えておきましょう。


陶芸体験の料金相場は?
陶芸体験は陶器の種類や体験時間で料金が変わり、3,000円〜8,000円くらいのプランが多くなっています。 2時間以上かけて作成する本格的な陶磁器の場合は、10,000円くらいになるケースもあると想定しておきましょう!


ガラス工芸体験でグラスを作ってみよう!
ガラス工芸体験は、熱で温まった独特の雰囲気の工房の中で、ガラス職人の疑似体験ができます。 吹きガラス体験の所要時間は30分〜1時間くらいが多く、一般的に以下のような流れで進行します。

  1. お店(工房)で職人から説明を受ける
  2. 職人からデモンストレーションを受ける
  3. 皿、コップ、花瓶などから作りたい種類とデザインを決める
  4. 吹き竿の先端に高温のガラスを巻いて少しづつ息を吹きかけて下玉を造る
  5. ガラスを重ねて巻き、くるくると回しながら形を整えていく
  6. 専用器具でガラスを切り離す
  7. 別の竿にガラスを取り付けて、再度加工炉に入れて成形する
  8. 竿から取り外して、約15時間ほど徐冷炉で冷ます
高温のガラスを慎重に扱う工程が多いので、要所要所で職人が丁寧にサポートしてくれます。細長い竿を使ってガラスにやさしく息を吹き込む工程は、まるで職人になったかのような感覚を楽しめるでしょう! 春から秋にかけて工房の中は蒸し暑くなるので、汗拭きタオルとラフな服装を準備して行くのがオススメです。


ガラス工芸体験の料金相場は?
作成する工芸品の種類と体験時間で料金は変わりますが、3,000円〜5,000円程度になると想定しておきましょう。 完成したオリジナルのガラス工芸品の実用性を考えると、リーズナブルな料金でクラフト・工芸体験ができます!


キャンドルクラフトを手軽に楽しもう!
旅先のちょっとしたスキマ時間でクラフト体験したい人には、若者に人気の「キャンドルクラフト」がオススメです! キャンドルクラフトは作成できる種類がとても豊富で、ビーズを入れたりドライフラワーを入れたり、さまざまな加工やデザインが可能です。

簡単なキャンドルクラフトであれば、所要時間は短くて10分程度で済みます。手が込んだものでも長くても2時間となり、当日完成した作品を持ち帰れるのも嬉しいポイントです!

一般的なキャンドルクラフト体験の流れは以下のようになります。

  1. お店で店員(プロ)から説明を受ける
  2. ロウの色や作りたいデザイン、香りを決める
  3. 形を決められる場合、ロウを溶かして型に流し込む
  4. ロウが固まる前にビーズやドライフラワーを挿入する
  5. 異なる色のロウを流し込んでグラデーションなどの加工をする
  6. ロウが固まったら完成
手軽に挑戦できるクラフトということもあり、小さなお子さんでも夢中になって楽しめるのがキャンドルクラフトです! オシャレなインテリアとして活用する人も多く、火をつけずに見た目や香りを楽しむキャンドルもありますので、ぜひチェックしてみてください!


キャンドルクラフトの料金相場は?
使用する材料や所要時間によって異なりますが、2,000円〜5,000円程度という手頃な料金でキャンドルクラフトを体験できます。 旅先のお土産に悩んだ時は、短時間・低コストで体験できるキャンドルクラフトをぜひチェックしてみてください!


他にもこんなクラフト・工芸体験がある!
全国各地には、数え切れないほどのクラフト・工芸体験が展開されています。
本記事で紹介した体験以外にも、以下のような体験教室やワークショップがあります。

  • 木工によるハンドメイドボールペン作り
  • 織物によるマフラー作り
  • レザークラフトによる財布・コインケース作り
  • オリジナルのウォータースノードーム作り
  • 若者に人気のチョコレートクラフトなど
クラフト・工芸体験は、一人で楽しんでも家族で楽しんでも、貴重な思い出をつくれるアクティビティです。 「先の休日の予定が決まらない」「旅行中に何か特別なことをしたい」という人は、クラフト・工芸体験を計画に入れてみてはいかがでしょうか。

クラフト・工芸体験探しはポータルサイトがオススメ!

数多いクラフト・工芸体験の中から一つを決めるのは、かなり悩むかと思います。

そこでオススメなのが、全国各地のクラフト・工芸体験ができる場所をまとめて紹介しているポータルサイトです。旅行会社が運営するポータルサイトでは、気になるジャンルや条件を絞って体験教室を探すことが可能です。

好奇心をそそる体験教室を見つけられるだけでなく、ガイド付きで体験ツアーを予約できるので、スムーズに旅行の計画を進めらます。


ガイドの顔が分かるサイトで満足度の高いツアーを見つけよう!
「体験ツアーで選びで失敗したくない!」という人は、ガイドの顔が事前に分かるツアーポータルサイトを利用するのがオススメです。 ツアー情報と一緒に、ガイドの顔・性格・経歴などが詳細に掲載されていることで、どんなガイドが来るのかイメージしやすくなるため、一気に安心感が増すでしょう!

顔写真を見ながら性格を把握しておけば、円滑なコミュニケーションにも繋がりますので、より充実したツアー体験に期待できます。 満足度の高いツアーを体験したい人は、ガイドの顔が事前に分かるポータルサイトでお気に入りのツアーを探してみてください!

まとめ

日本全国には、職人の技能や技術を駆使して生み出された数々の工芸品が存在します。 クラフト・工芸体験は、歴史を積み重ねてきた工芸に肌で触れることができる貴重な機会であり、旅先での楽しみ方としても人気のアクティビティです。

伝統工芸品や世界に一つだけのクラフト作品に興味のある人は、クラフト・工芸体験情報がまとめられたポータルサイトで、気になる体験教室やワークショップをチェックしてください。

その地域ならではの伝統工芸を実際に体験することで、忘れられない充実した旅となるでしょう。

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